ありがとう。







「ハアッ・・・ハアッ・・・美喜が、どうかしたんですか?」



全速力で走った俺は、息切れの中美喜のお母さんに尋ねる。




「奏君、大丈夫?!」



「全然、平気っです!」




それよりも、美喜が!




美喜のお母さんはそれをわかってくれのか





「美喜は大丈夫。何も起きてませんよ。美喜は愛されているわね。」



そう言って、美喜と同じ笑顔をくれた。




人を安心させる、そんな笑顔だ。




「ここじゃ言いにくいから、少し移動しましょうか。お昼まだよね。」




そう言って、近くのレストランに向かった。






ーーーーーーーーーー


「授業中に呼び出してごめんなさい。

本当は、美喜に『直前まで気を使わせないようにまだ言わないで』って言われているんです。


けど、奏君は知っておいて欲しいくて、美喜が診察と準備のために検査している、今がチャンスだと思ったの。」







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