ありがとう。
美喜の言葉には迷いなんて無くて。
決心が揺らぐことの無いと物語っているその目に吸い込まれそうになる。
美喜、お前は優しすぎるんだよ。
どうして、俺の気持ちをわかってくれない?
いや。
どうしてわかっているのに、俺の思いを叶えてくれない?
そう思うのと同時に美喜の願いを願わさせてあげたいと思ってしまう。
矛盾してるこの気持ち。
美喜に生きてて欲しい。
たかがおとぎ話のしょうもないことだけど、俺にはわかっている。
その話は本当にあったことなんだって。
ヨウと出会ったことは幻想でも、夢でも無い。
だから、あの向日葵には絶対に力がある。
生きて欲しい。
そう思ってしまう。
だけど、
「美喜の願いがそれなら、その思いを向日葵に強く伝えよう。」
美喜を困らせたくない。
そう。こうやって俺に向ける笑顔を見ていたいんだ。