ありがとう。
《美喜side》




ガラッ!



「美喜〜!!」



「なっ南海ちゃん?!」




いきなりドアが開いたかと思うと、南海ちゃんに抱きつかれた。




手術を決めた翌日、私の部屋にみんながお見舞いに来てくれました。




「あ、ちょっと、南海ばっかりズルい!」



「詩歌ちゃんまで・・・。」




ギューっと2人に抱きしめられて少し苦しい。




「南海も詩歌もうるさいよ。ここ、病院だからね。」



「「はーい。」」



みんな、手術のことは奏君から聞いているみたいで、何も言ってこない。





「あ、そうだった。」



詩歌ちゃんが何か思い出したように、カバンをあさり始める。




「これ、クラス全員からだよ。」



そう言って手渡されたのは、少し大きめの色紙。







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