ありがとう。
ガラガラ
「秋塚さん?検査をしますよ。」
「はい。バイバイ、南海ちゃん。」
「うん。また後で。」
「ありがとう。」
最期に残すのなら、誰になんていう言葉を残そう?
そう、考えたことはないですか?
もしも生きていられるのなら、私は精一杯生きて、同じ境遇の人を救いたい。
そして、お世話になったみんなに恩返しをしたい。
奏の隣にいたい。
でも、もしも私が死んでしまうようなことがあったら。
私がこの町で一緒に過ごした全ての人に伝えたい。
出会えた奇跡
私といてくれた優しいその心
温かいぬくもりがあったみんな
全てにありったけの感謝を込めて
心からの
『ありがとう』を-----