ありがとう。
美喜・・・美喜・・・
俺がお前を失うことがどれだけ怖かったかわかるか?
お前がいないと生きていけない。
美喜がいない世界を考えただけで心が痛くて、壊れそう。
なのにさ、どうして逝っちゃうわけ?
「美喜さんが手術中、発作が起こって心臓が止まりました。電気ショックで一度呼吸が戻ったのですが二回目に起きた時に助けることが出来ませんでした。」
なぜか、その事実を素直に受け止められた。
取り乱すみんなを目の前にしながら、すごく冷静だった。
涙は一滴も出なくて、悲しいはずなのに泣けない自分がいた。
どうしてだかわからない。
けど、泣きたいとも泣きたくないとも思わなかった。