ありがとう。
《美喜side》




最近はもう奏君との登下校が当たり前のようになっている。



それでも今日は違った。





ドキドキ、ドキドキ、



奏君に聞こえちゃいそうなくらい大きい鼓動。





顔を上げると奏君の大きな背中。



かっこいい。



……大好き。




私の初恋は奏君。



きっと最初で最後の恋だろうなって自分の境遇を思い出す。




明日が明後日が・・・未来が楽しみでしょうがない。



そんなのは、初めての気持ち。





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