ありがとう。
私の頬を涙がつたった。
何も言わない奏君に、私は怒鳴って言った。
「私は、優さんと違う!奏君から、離れないからッ!」
本当は、こんなこと言うつもりなかったんだよ。
だって、人はいつ死ぬかわからない。
本当は、私は優さんと同じになる可能性は十分にあった。
でも、それでも、私は奏君を救いたかったから。
「私は、この町に来て、奏君に救われたのッ!
奏君に出会うまでは、どこにいても1人ぼっちだった!
…でも、あなたは私に声をかけて、“友達” になってくれたから!」