ありがとう。






私はその話を詩歌ちゃんに呼び出されたあの日聞いた。




詩歌ちゃんは、優さんと“親友”なんだって言っていた。



・・・きっと、詩歌ちゃんも辛かったんだろうって思ったら、私は奏君から離れるしかなかった。





・・・でも、東京に行ったのに、こんなに辛そうにしているのはなぜ?





「奏君。優さんと会えた?」



私のその言葉を聞いたとたん、奏君の顔は、泣きそうになった。






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