溺愛マイヒーロー
「ゆ、悠介いいよっ、そんなおっきくないし」
「いやこれ、見た目のわりに重いから。女の子に運ばせられないでしょー」
すたすた歩きつつ、笑い混じりにそんなことを言っても、琴里は後ろからついてきながらおろおろと手を伸ばしてこようとする。
……つーか琴里、改めて見ると、腕ほっそ……。
日当たりのいい中庭で太陽に白く照らされるその腕は、自分の日焼けした腕とは比べものにならないくらい華奢で、どことなく頼りない。
こんなんで毎日、スポドリ作ったり、洗濯したり、俺ら野球部員たちのことやってくれてんのか。
「……ありがとなー、琴里ー」
「えっ、な、何が?! それはあたしのせりふじゃないの?!」
「あははは」
脈絡なくお礼を言ってみたら、琴里はわけがわからずテンパってる。
その様子がかわいくて、やっぱり俺は、笑った。
「いやー、やっぱまだお嫁には行かせられないわー」
「なんの話?!」
「あはははは」
「いやこれ、見た目のわりに重いから。女の子に運ばせられないでしょー」
すたすた歩きつつ、笑い混じりにそんなことを言っても、琴里は後ろからついてきながらおろおろと手を伸ばしてこようとする。
……つーか琴里、改めて見ると、腕ほっそ……。
日当たりのいい中庭で太陽に白く照らされるその腕は、自分の日焼けした腕とは比べものにならないくらい華奢で、どことなく頼りない。
こんなんで毎日、スポドリ作ったり、洗濯したり、俺ら野球部員たちのことやってくれてんのか。
「……ありがとなー、琴里ー」
「えっ、な、何が?! それはあたしのせりふじゃないの?!」
「あははは」
脈絡なくお礼を言ってみたら、琴里はわけがわからずテンパってる。
その様子がかわいくて、やっぱり俺は、笑った。
「いやー、やっぱまだお嫁には行かせられないわー」
「なんの話?!」
「あはははは」