溺愛マイヒーロー
「……おまえさ、それ直接汐谷に言ってみろよ。そうすりゃいろいろ手っ取り早いから」
「は? どーせ『気持ち悪い!』とか言われんのがオチじゃん。なんでわざわざ自ら台風に飛び込んでいくような真似しなきゃなんないの」
「………」
ランニングを終え、今は先ほどの芝生で軽い休憩中。
部活の上ではバッテリー、それ以外でも1番仲がいい(と俺は思っている)関係な辻 紘斗は、俺の話を聞いてなぜか盛大にため息を吐いた。
つーか、なんで俺こんな冷ややかな視線を送られなきゃなんないの。
「そのさ、『かわいい』とか、悠介よく言うけど、」
「え、だってかわいいものは素直にかわいいと思うし、言うし」
「……俺には理解できねー……」
そう言って、再びため息をつくヒロ。
まあそうだろな、口下手なヒロのことだし。
「は? どーせ『気持ち悪い!』とか言われんのがオチじゃん。なんでわざわざ自ら台風に飛び込んでいくような真似しなきゃなんないの」
「………」
ランニングを終え、今は先ほどの芝生で軽い休憩中。
部活の上ではバッテリー、それ以外でも1番仲がいい(と俺は思っている)関係な辻 紘斗は、俺の話を聞いてなぜか盛大にため息を吐いた。
つーか、なんで俺こんな冷ややかな視線を送られなきゃなんないの。
「そのさ、『かわいい』とか、悠介よく言うけど、」
「え、だってかわいいものは素直にかわいいと思うし、言うし」
「……俺には理解できねー……」
そう言って、再びため息をつくヒロ。
まあそうだろな、口下手なヒロのことだし。