溺愛マイヒーロー
空が青いから恋したい
「あっ、琴里っ!」
部活に向かう廊下の途中、名前を呼ばれて振り向くと。
ぱたぱたとこちらに駆け寄ってくる、瑞穂の姿。
「瑞穂、」
「日曜日の集合時間と場所、覚えてるよね? 11時に、藍坂駅の時計前!」
「……わかってるよ」
苦笑まじりに返事をしたあたしに瑞穂は満足げに笑い、「じゃあ日曜日にね!」と言って去って行った。
それを見送って、ふぅ、と小さくため息。
……合コン、いよいよあさって、かー……。
正直、あんまり乗り気じゃないんだけどな。
だけどあたしには、断る理由も見つからないし。
それに──。
『ッかわいくない! 似合わない!!』
……すきな人に、あんなこと言われちゃうとさ。
もう、ずっとその人だけを見て追いかけていられる自信も、なくなっちゃうんだよ。
部活に向かう廊下の途中、名前を呼ばれて振り向くと。
ぱたぱたとこちらに駆け寄ってくる、瑞穂の姿。
「瑞穂、」
「日曜日の集合時間と場所、覚えてるよね? 11時に、藍坂駅の時計前!」
「……わかってるよ」
苦笑まじりに返事をしたあたしに瑞穂は満足げに笑い、「じゃあ日曜日にね!」と言って去って行った。
それを見送って、ふぅ、と小さくため息。
……合コン、いよいよあさって、かー……。
正直、あんまり乗り気じゃないんだけどな。
だけどあたしには、断る理由も見つからないし。
それに──。
『ッかわいくない! 似合わない!!』
……すきな人に、あんなこと言われちゃうとさ。
もう、ずっとその人だけを見て追いかけていられる自信も、なくなっちゃうんだよ。