溺愛マイヒーロー
意味わかんない意味わかんない。
……もう、このポジションに疲れた。
すきになれないならなれないで、はっきりさせてほしい。
ダメならダメで、諦めさせてほしい。
中途半端なのが、1番つらいよ。
耐えきれなくなったあたしは目を伏せて、くるりと彼に背を向けた。
「もう、いいよ、気にしてない」
「こ……」
「……明日は部活休みだし! 合コンだし! 悠介なんかと比べものにならないようなカッコイイ男の子捕まえて、そんで彼氏作るんだから!」
我ながら、ひどいと思った。
けど荒くなった声でそう言い終わったとたん、がしりと右手首を掴まれて。
そのまま強い力で振り向かされたあたしは、必然的に、至近距離になった悠介を見上げる形になる。
瞠目するあたしと、まっすぐな、悠介の瞳がかち合う。
「合コンなんか、行くなよ。そんなとこで知り合ったような男より、……俺の方がずっと、琴里のことがだいすきだ」
……もう、このポジションに疲れた。
すきになれないならなれないで、はっきりさせてほしい。
ダメならダメで、諦めさせてほしい。
中途半端なのが、1番つらいよ。
耐えきれなくなったあたしは目を伏せて、くるりと彼に背を向けた。
「もう、いいよ、気にしてない」
「こ……」
「……明日は部活休みだし! 合コンだし! 悠介なんかと比べものにならないようなカッコイイ男の子捕まえて、そんで彼氏作るんだから!」
我ながら、ひどいと思った。
けど荒くなった声でそう言い終わったとたん、がしりと右手首を掴まれて。
そのまま強い力で振り向かされたあたしは、必然的に、至近距離になった悠介を見上げる形になる。
瞠目するあたしと、まっすぐな、悠介の瞳がかち合う。
「合コンなんか、行くなよ。そんなとこで知り合ったような男より、……俺の方がずっと、琴里のことがだいすきだ」