ネコ系彼女とイヌ系彼氏っ
はい!?
「え、ちょっと待って…、
なんで亜紀が知ってるのよっ。」
私はノロケるのが苦手だし、
そう言うことは言わない…はず。
「だって、見なよ、美衣。
あの建の嬉しそうな顔っ!」
亜紀にそう言われて、あっという間に皆の中心にいる建を見た。
「…たしかに嬉しそうだけど…。」
でもそれって皆と話してるからじゃないの?
「バッカだねぇ、美衣は!
建くん、あんたにベタぼれなのに…。
美衣は意識しなさすぎ!」
そんなこといったって…。
「それに美衣はこーんなに美少女なのに、それをいかさないとか…。
ほんとにバカだねぇ…。」
はぁ?!
私はびっくりして亜紀の顔をバッと見て、全力で否定した。
「美少女とか、私のどこにあてはまんのよっ!!
亜紀、目、大丈夫…?」
そういったら、目にも止まらぬ早さで、
私は亜紀のチョップをくらった。
「おかしいのは美衣だってば!!
…まったく…、強きな性格直せばいいのに…。」
「直せったって…、昔からこの性格だもん…。」
「はいはい、拗ねない拗ねないっ。」
そんなやりとりをしてたら、
チャイムがなった。
あーあ…、これからホームルームが終わったらダルい授業が始まるのか…。
そう思いながら私は自分の席で姿勢を正した。