ネコ系彼女とイヌ系彼氏っ






…そしてやっとのことの昼。




私は亜紀と机を向かい合わせて、
各々のお弁当を食べていた。



「…にしても、美衣、いつもながら大きい弁当だよね。」



そう?と私は言って、
自分のお弁当を見下ろす。



四角いお弁当箱にきっちきっちに入ってるおかずと白いご飯。

おまけにあんパンがついていて、

そのおまけにフルーツがはいっていた。



たしかに、亜紀のと比べると、大きさも量も私のほうが大きい。


だけど、それは最近の女の子があまりにも小食なせいだよっ!!



「女子高生はこのくらい食べるべきよ!!」



「…そんな量、全国の女子高生が食べてたら、日本は終わりだね…。

それにしてもよく太らないねぇ…。」



「まあ、それが美衣だからなっ!」



「建くんっ!」



亜紀がそう言うから、私は後ろを振り向くと、

ブレザーの制服に手をつっこむ建がいた。






< 11 / 16 >

この作品をシェア

pagetop