ネコ系彼女とイヌ系彼氏っ
…そしてやっとのことの昼。
私は亜紀と机を向かい合わせて、
各々のお弁当を食べていた。
「…にしても、美衣、いつもながら大きい弁当だよね。」
そう?と私は言って、
自分のお弁当を見下ろす。
四角いお弁当箱にきっちきっちに入ってるおかずと白いご飯。
おまけにあんパンがついていて、
そのおまけにフルーツがはいっていた。
たしかに、亜紀のと比べると、大きさも量も私のほうが大きい。
だけど、それは最近の女の子があまりにも小食なせいだよっ!!
「女子高生はこのくらい食べるべきよ!!」
「…そんな量、全国の女子高生が食べてたら、日本は終わりだね…。
それにしてもよく太らないねぇ…。」
「まあ、それが美衣だからなっ!」
「建くんっ!」
亜紀がそう言うから、私は後ろを振り向くと、
ブレザーの制服に手をつっこむ建がいた。