ネコ系彼女とイヌ系彼氏っ
きょとんとした顔で私を見つめる整ったきれいな顔。
「忠犬?なんのこと?」
「…建のことだよ。
いつもつきまとって、忠犬みたいじゃん。」
私はふいっと、顔をそらし、また雑誌を読み始める。
「そうかなー?でも、まぁ、つきまとってんのは美衣一筋だからだと思いますけど?」
そう言うと、建は私の首に、自分の腕を絡ませてきた。
「ちょっと…苦しい……、ぅんっ!?」
私が後ろを振り向くと、建は隙あり、と言うように私にキスをしてきた。
「……美衣、可愛すぎ…。」
「うっ、うるさ…っ…、んんっ…!」
終わったと思ったら、またむさぼるようなキスを繰り返してくる。
……長い…。
これはほんとに…。
「け…っん…!」
「………ん?」