可愛い生徒（ｶﾉｼﾞｮ）の育て方
　作品が完結して1週間後、どうやら安西の念願叶って総合ランキングに載ったらしく。

「めっちゃきゅんきゅんしました～」

「鬼畜眼鏡萌えにはたまりません」

「やっぱり白衣でしょう！」

「由樹ちゃんみたいな子、友達に欲しい」

「あたしは沖田君と結ばれて欲しかったな」

「続編希望します！　ぜひ結婚してらぶらぶなところも見たいです☆」

　……などという感想やレビューが寄せられていた。


　そのひとつひとつに、安西は丁寧に対応している。
　
　良かったな、割と人気あるじゃないか。

　何だか、彼女の努力が報われたようで、嬉しい気持ちの反面……人気者になった彼女が、ほんの少しだけ遠くへ行ってしまったような気分になった。

　まるで、売れないアイドルを応援していたら、いつの間にか売れていて、嬉しいような寂しいような。

　……なんて少しでも思ってしまった俺、こんなんでいいのか!?

　ここはやはり、本人に別のやる気を出させなくては。

　俺は初めて、ある行動にでた。
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