可愛い生徒(カノジョ)の育て方
指先で、器用にペンをくるくると回している。
……動揺を隠すように見えなくもない。
「どうせ私は守備範囲外ですよ~~だ!」
そう言って笑っているように見えるが、声に自信がなく震えていた。
ストライクどころか、守備範囲外であることを気にしているのだろうか。
……もしかしたら。
「見たい? 俺のストライクゾーンの彼女」
「どうしても先生が見せたいっていうんなら、見てあげてもいいよ~」
いつもの調子でしゃべろうとしているが、明らかに挙動不審である。
俺の「ストライクゾーン」を気にして、こんなに挙動不審になるのだとしたら。
もしかしたら、が、おそらく、に格上げされた。
閻魔帳を取り出す。手帳カバーのポケットに数枚の写真が入っている。
それを全部引き出し、その中から一枚だけ選んだ。残りはまたもとの場所に戻す。
この写真を見せて、どんな反応を示すか。それだけで彼女の俺に対する気持ちがわかるような気がする。
こっちも内心、ヒヤヒヤしながら反応を覗っていることは悟られないようにしつつ。
「これが今、俺の一番ストライクゾーンの彼女だよ」
……動揺を隠すように見えなくもない。
「どうせ私は守備範囲外ですよ~~だ!」
そう言って笑っているように見えるが、声に自信がなく震えていた。
ストライクどころか、守備範囲外であることを気にしているのだろうか。
……もしかしたら。
「見たい? 俺のストライクゾーンの彼女」
「どうしても先生が見せたいっていうんなら、見てあげてもいいよ~」
いつもの調子でしゃべろうとしているが、明らかに挙動不審である。
俺の「ストライクゾーン」を気にして、こんなに挙動不審になるのだとしたら。
もしかしたら、が、おそらく、に格上げされた。
閻魔帳を取り出す。手帳カバーのポケットに数枚の写真が入っている。
それを全部引き出し、その中から一枚だけ選んだ。残りはまたもとの場所に戻す。
この写真を見せて、どんな反応を示すか。それだけで彼女の俺に対する気持ちがわかるような気がする。
こっちも内心、ヒヤヒヤしながら反応を覗っていることは悟られないようにしつつ。
「これが今、俺の一番ストライクゾーンの彼女だよ」