可愛い生徒(カノジョ)の育て方
今日はクリスマスイブで、終業式。
明日からは冬休み。
……だが。
金曜日なので、政経の講習を入れる俺。
嫌がらせではない、受験生にクリスマスなどない! というのはもちろんだが。
……クリスマスイブをほんの少しでも『彼女』と一緒に過ごしたかったから、という理由も実はある。
さすがに、出席者は激減……。
「少ないなあ~。ま、予想通りだけど。ここにいるみんなの共通点は何だと思う?」
一番前で毎回張り切って講習に出ている、4組の沖が手を挙げた。
養護の先生いわく、要注意な女子。
「はい。受験にクリスマスは関係ないと思って頑張っている受験生です」
真面目だな。
でも、イマイチだ。
他の教員にはウケても、俺にはウケない。
こんな時、彼女ならなんと答えるだろうか?
後ろの方の席でかすかに笑っている安西が眼に留まった。
「そこでニヤついてる安西、どう思う?」
明日からは冬休み。
……だが。
金曜日なので、政経の講習を入れる俺。
嫌がらせではない、受験生にクリスマスなどない! というのはもちろんだが。
……クリスマスイブをほんの少しでも『彼女』と一緒に過ごしたかったから、という理由も実はある。
さすがに、出席者は激減……。
「少ないなあ~。ま、予想通りだけど。ここにいるみんなの共通点は何だと思う?」
一番前で毎回張り切って講習に出ている、4組の沖が手を挙げた。
養護の先生いわく、要注意な女子。
「はい。受験にクリスマスは関係ないと思って頑張っている受験生です」
真面目だな。
でも、イマイチだ。
他の教員にはウケても、俺にはウケない。
こんな時、彼女ならなんと答えるだろうか?
後ろの方の席でかすかに笑っている安西が眼に留まった。
「そこでニヤついてる安西、どう思う?」