可愛い生徒(カノジョ)の育て方
俺が食べるのを嬉しそうに見ながら、ラッピングに使ったリボンを指に巻いて遊んでいる。
そのリボンの柄をよく見て、覚えておいた。
「そういえば、向こうで早く家探しをしたほうがいいぞ。今なら、3月中は家賃無料とか、お得な物件があるはずだから」
「へ~。さすが先生。詳しいね」
「早目に住むところを決めて、向こうの電気屋や家具屋で一式揃えて一緒に配達してもらうと楽だぞ」
「なるほど」
「途中で引っ越すのは大変だから4年間ずっと安心して住めるところにしとけよ。何かあったら、俺、お前のお父さんから殺されかねない……」
俺の心配をよそに、余裕ありげな顔で笑っている。
「ふふふ。大丈夫だよ」
「頼むから、用心して欲しい。……俺も安心できない」
かなり心配してるんだが。
俺の手の届かないところへ、もうすぐ行ってしまう。
何かあっても、すぐに守ってやれない。
あの時、俺が京都を薦めたせいで、お前が泣くような事があったら……。
そのリボンの柄をよく見て、覚えておいた。
「そういえば、向こうで早く家探しをしたほうがいいぞ。今なら、3月中は家賃無料とか、お得な物件があるはずだから」
「へ~。さすが先生。詳しいね」
「早目に住むところを決めて、向こうの電気屋や家具屋で一式揃えて一緒に配達してもらうと楽だぞ」
「なるほど」
「途中で引っ越すのは大変だから4年間ずっと安心して住めるところにしとけよ。何かあったら、俺、お前のお父さんから殺されかねない……」
俺の心配をよそに、余裕ありげな顔で笑っている。
「ふふふ。大丈夫だよ」
「頼むから、用心して欲しい。……俺も安心できない」
かなり心配してるんだが。
俺の手の届かないところへ、もうすぐ行ってしまう。
何かあっても、すぐに守ってやれない。
あの時、俺が京都を薦めたせいで、お前が泣くような事があったら……。