可愛い生徒(カノジョ)の育て方
『「俺の安眠を妨害した奴は、抱き枕にさせてもらう」

「えええ~っ!!」

 有無を言わさずあたしを毛布の中に入れてしまった先生。

 そして……。

 あたしは本当に抱き枕のように、先生にぎゅっと抱っこされたまま、身動きがとれなくなってしまったの。

「せ、先生! 離してっ!」

「やだね。その困った顔がそそるな。ま、可愛くお願いしてみせたら、離してやらないこともないけど」

「可愛くお願いって、どうするの!?」

「そんなもの、自分で考えろ」

 先生はあたしの顔をじっと見て、にやりと笑って言った。

「ほら、上手にお願いしてみろよ。早くしないと、何するかわかんねーぞ」

「きゃっ!」

 あたしの両方の手首は、先生の大きな手で掴まれて、頭上へ固定された。

「いっ、意地悪しないでください……」

「それで可愛くお願いしてるつもりか? まだまだ、だな。俺の貴重な睡眠時間を妨害したんだから、おしおきが必要だ……」』
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