自分語り


まさしく私のことである


勉強がしたかったわけではないのです
頭がよかったわけではないのです
なによりも親を恐れ、従っただけなのです





中学を「お受験」する時代
私はまさしくその被害者であった
勉強勉強勉強、なんと楽しいことか
周囲を出し抜く快楽を、私は小学生の頃から知っていたのです

小学校の先生が返すテスト
私は本気で100点以外見たことがなかったのです
それを私は誰にも告げず、周囲の点数をコソコソと見ては優越感に浸る
汚らわしきこと甚だしい
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