twin∞soul
遅い時間に電話が鳴った。

着信はもちろん流。

「もしもし、笑?」

「何よ、流のバカ」

私は、ふてくされた。

「仕事で少し疲れてた、キツい言い方して悪かったな」

「突然の電話もダメなの?」

「いや、先ずはメールをくれると有り難いんだが。 次からはそうしてよ」

「分かった、そうする」

毎度毎度、本当にごめんね。

「ところで、明日の準備はできてる?」

「うん、明日どんなとこ泊まるの?」

また、さらっと聞いて恥ずかしくなるとこが、私ってアホだよなぁ。

「色々迷ったんだけど、結局手軽なホテルにしようと思ってる。何年も俺は行ってないんで、今はどうなってるかは知らんが。遊び歩いてる笑のが知ってるだろ?」

「何それ!嫌らしい言い方」

「身軽で俺は出掛けたい。申し訳ないが我慢してくれ。決してケチってる訳じゃない。備品も揃ってる綺麗なホテルをリサーチしてあるから心配するな」

やだやだ、そんなにこの話で盛り上がらないで よ!

恥ずかしいよ~ん。

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