twin∞soul
「笑も必要最低限の持ち物で抑えておけよ。待ち合わせはどこがいい?おまえの家の側まで行こうか?」

流ってば、声色一つ変えずに、淡々と話を進めるんだから。

「あのさ、すれ違う交差点を、真っ直ぐ行くとコンビニあるっしょ?あそこでいいよ」

「分かった。時間は少し用事を済ませてからになるから、12時頃でもいい?」

「うん、いいよ」

用事か。

用事って何だ?

「明日、楽しみにしてる。じゃあな」

「あっ、待って。もう少しだけ話がしたい...だって寂しいから…」

そんなにあっさり切られたら、やだもん。

「笑?…おまえは本当に何て言うか…そういう事をすぐに言葉に出すから...可愛いっていうか...年甲斐もなく」

流に可愛いって言われたぁ~、照れるぅ。

「流ってば、余計な一言、多すぎ」

「それは、おまえだろ?」

って、また平行線。

でもテンポがよかったみたいで、流も私につられて笑っていた。
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