twin∞soul
9 二人の一瞬は永遠(1)
美味しいパスタ料理の店は私のリサーチ。

「ランチ、間に合ってよかったな」

「うん。生パスタなんて初めてかも」

「サラダバーはポイント高い」

「美味しかったね」

砂浜を歩く前に、コンビニによってお手洗いを済ませてペットボトルのお茶を買う。

おっとっと、それから流の喫煙タイムも兼ねてね。

「お茶だけでいいのか?」

「流は何もいらないの?」

「笑のお茶をくれればいい」

「うん」

「いくぞ」

タバコを消して、流は腕時計を見て時間を確認する。

私のお茶だなんて。

ペットボトルで間接キスかよ。

そんなことで、胸が熱くなるなんて私ってガキ~ッ!

海沿いを走る。

流は運転席の窓を開けて、片手を外へと軽く出す。

風を感じ取っている。

そのしぐさも、本当に鼻血が出る。

「外の風のが気持ちいい...笑も窓開けてみたら?」

やだ、私。

風に揺れる流の黒髪とシャープな横顔に見とれちゃって、焦っちゃって、窓を開けるボタンが分からなくなっちゃった。

「…いい、こっちで開けてやる」

「あわわ、ごめんなさい」

ドハッ!

「凄い風だね、叫びたくなるね」

「叫んでいいぞ」

「マジに叫ぶよ」

「誰も聞いてないからいいぞ」



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