twin∞soul
流もどんどん私の中のモノを引き出していく。

私の事を知りたいのがよく分かる。

木陰でも、とにかく一度繋いだ手は、離れない離さない。

夏の暑さに負けないくらい、私たちの話は盛り上がり熱くなっていた。

「この場所は日陰だし、日が沈むのを見るには調度いい場所だな」

私はペットボトルのお茶を飲みながら答えた。

「でしょでしょ?」

流も続けてお茶を飲む。

ゴクゴク飲むたびに喉仏が動く。

私ってば、それだけでドキドキしてる。

「おまえは、さっきから何なんだよ」

「えっ?えっと、何かな...」

私はバレたと俯いて顔を隠す。

なのに、流は珍しく私の顔をしつこく覗く。

「俺を見て、何で目が合う寸前にそらすんだコラ」

「いや、あの、別に、たまたまでしょ」

「...へぇ~」

流は握られた手を上げて私をしばらく見ていた。

恥ずかしいし、照れるし、焦るし、興奮するし、胸が痛いは息苦しいは...。

意識すると、そういう症状が起きるんです!

…バカッ!
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