twin∞soul
流は何も言わない。

驚いているの?

それとも困っているの?

お願いだから何か言ってよ。

一人だけ、こんな気持ちはイヤだよ。

「激しいな、おまえは...そんなに一気に好きだと言われても…正直困る...」

「へっ?」

巻き付いていた私は、流の意外な言葉で手を離した。

困るって…。

冷静に好きだと言われても、困ると言われた。

「笑をここへ連れて来たのは、おまえのリクエストした夜景を見せるためなんだ...」

止めてよ今更。

変な期待なんかしてないし!

「わっ、分かってるよ!」

声がうわずってしまう。

もう、そんな言葉は要らないよ。

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