twin∞soul
流は土日のみならず、平日も時折休みを取り私と会ってくれた。

二人で行く場所は、もちろん二人だけになれる空間。

一度深い関係になってしまうと、理性なんて突き抜けてしまう。

相手に少しでも触れてしまえば、やはりその日は最後まで触れ合ってしまう。

側にいるからこそ、収まりきらない熱くなった身体の中の、止められない強い気持ちが、相手を求めて止まないのだ。

会うたびに身体を重ねて、それでもまだ深く深い互いに有る、闇の中を自分という存在で埋め尽くす。

「笑...笑...」

そうやって近くにいても、聞こえているのに流は何度も私の名前を呼ぶ。

「どうしたの、流?」

ベッドの上でもソファーの上でも、流は私に猫のようにまとわりついて、

「もう一回...」

なんて低い声で耳元で囁く。

「もぉ~、くすぶったいよぉ~!」

そんな私の照れ笑いに、流もつられて笑って、そのまま優しく押し倒される。

もちろん私も流に同じように甘える。

そうすると、嬉しそうに私の想うがままにしてくれる。

「こんなに私は甘ったれだったかなぁ」
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