twin∞soul
仕事が終わり、いつものスーパーの近くにある、薄暗いベンチで流と落ち会う。

会うなり流ってば、

「不安なんて、バカ正直にメールしてきやがって、全くぅ」

憎まれ口叩きながらも、ギュッと私を後ろから抱き締める。

「嫌な言い方~☆」

私はムッツリ笑顔で睨んでやった。

「今更不安だなんて、何かあったのか?」

流はこうして、私の些細な話もきちんと向き合って聞く姿勢を、取ってくれるから好き。

「うん。お客さんと仲良くなってね、浮気の話をしてたら急に不安になっちゃったの」

「...浮気って?」

「どうも、その人の旦那さんが浮気してるみたいなの」

「...へぇ、そうなんだ...」

流は、まるで他人事みたいに返事をする。

「何だか親身に聞きすぎたからか、流に会いたくなっちゃったのぉ」

「そうか...」
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