twin∞soul
17 流の本心
最近は事あるごとに、笑と過ごした時間を思い出すことが多くなってきている。
自分が露骨に変化していくのが分かる。
笑の嘘のない笑顔で、言葉で。
アイツと居ると、楽しくてしょうがない。
楽しいだけで、こんな気持ちになるわけない。
もっと、特別な...。
いつも通り、笑の居る喫茶店へと辿り着く。
「よう!流」
「...」
「有休取って浮気?良いご身分だねぇ」
「ハァ?」
会社の同僚の真一(しんいち)は、待ち構えていたかのように立っていた。
「今朝は愛人の入れるコーヒーは、遠慮してもらうよ」
「どけ、話は後にしてくれ」
嫌な言い方をわざとらしく。
「いつまで続けるんだ、キスマークついてるぞ」
「あっそ...」
...笑、いつの間に。
全然気が付かなかった。
「俺が気づくって事は奥さんは、とっくにおまえが浮気してるのは疑りから確信しただろうな」
「ふぅ~ん、で何でおまえが俺に口出しする?」
「流、おまえはもう自分だけの生活で今がある訳じゃないんだぞ?小さな子までいるのに、他で何を抱えたがるんだ。自覚のない行動するなよ、おまえらしくもない」
「うるさいんだよ、おまえ」
俺らしさ?...勝手に決めつけやがって。
いちいち、俺自身の事で絡んでくるな。
「同じ男として、そりゃヨソで何かしたい気持ちもあるだろうが」
「そんなんじゃない...」
「浮気はその場限りの遊び心だ、いい加減にここらで終わらせておけ」
遊びじゃねぇし。
その言葉に俺は真一を睨み付けた。
「おまえに俺の何が分かる?」
「おまえの気持ちは知らん。ただ、おまえが作った家庭が壊れてもいいのか?ヨコシマなおまえの気持ちで家族を傷付けてもいいのか?って俺は言いたいの」
そんな事、誰に言われなくても分かってる。
でも、もう俺の目には笑しか入らない。
「夫だけじゃなく父親だって役割もあるのを忘れてるよ、今のおまえは」
「...」
「何も言えないだろ?」
「言い返す気がないだけだ」
真一は腕組みをして、しばらく俺を見ていた。
うっとうしいから、俺は知らん顔をした。
自分が露骨に変化していくのが分かる。
笑の嘘のない笑顔で、言葉で。
アイツと居ると、楽しくてしょうがない。
楽しいだけで、こんな気持ちになるわけない。
もっと、特別な...。
いつも通り、笑の居る喫茶店へと辿り着く。
「よう!流」
「...」
「有休取って浮気?良いご身分だねぇ」
「ハァ?」
会社の同僚の真一(しんいち)は、待ち構えていたかのように立っていた。
「今朝は愛人の入れるコーヒーは、遠慮してもらうよ」
「どけ、話は後にしてくれ」
嫌な言い方をわざとらしく。
「いつまで続けるんだ、キスマークついてるぞ」
「あっそ...」
...笑、いつの間に。
全然気が付かなかった。
「俺が気づくって事は奥さんは、とっくにおまえが浮気してるのは疑りから確信しただろうな」
「ふぅ~ん、で何でおまえが俺に口出しする?」
「流、おまえはもう自分だけの生活で今がある訳じゃないんだぞ?小さな子までいるのに、他で何を抱えたがるんだ。自覚のない行動するなよ、おまえらしくもない」
「うるさいんだよ、おまえ」
俺らしさ?...勝手に決めつけやがって。
いちいち、俺自身の事で絡んでくるな。
「同じ男として、そりゃヨソで何かしたい気持ちもあるだろうが」
「そんなんじゃない...」
「浮気はその場限りの遊び心だ、いい加減にここらで終わらせておけ」
遊びじゃねぇし。
その言葉に俺は真一を睨み付けた。
「おまえに俺の何が分かる?」
「おまえの気持ちは知らん。ただ、おまえが作った家庭が壊れてもいいのか?ヨコシマなおまえの気持ちで家族を傷付けてもいいのか?って俺は言いたいの」
そんな事、誰に言われなくても分かってる。
でも、もう俺の目には笑しか入らない。
「夫だけじゃなく父親だって役割もあるのを忘れてるよ、今のおまえは」
「...」
「何も言えないだろ?」
「言い返す気がないだけだ」
真一は腕組みをして、しばらく俺を見ていた。
うっとうしいから、俺は知らん顔をした。