twin∞soul
妻の俺への小言は一日のうちに、幾度も吐かれていた。
そんな毎日がずっと続いている。
言われたから、傷付く訳でも苛立つ訳でもない。
そんな感情を出す立場じゃない事も分かってる。
いや、そんな感情すらこの場では湧きもしない。
波風は今は立てたくない。
笑...。
会いたい...。
泣いている自分の子を見ていると、笑が泣いている顔が浮かぶ。
俺が抱き締めたいのは笑...。
何もなく、ただ家族のためだけに働くだけの 日々。
全然楽しくない。
休みの日も、何処へ出掛ける訳もなく家の中で三人で居るだけ。
「流、半年前に受けた試験もう一度受けるんでしょ?」
「...まぁ、そうだけど」
「あれが受かれば、今より少し役も上がって収入も良くなるんでしょ?」
「...まぁ、そうだけど」
「真一さんが受かって、流が受からないなんて悔しいわ。次こそは絶対に受かってね。そうすれば、私たちの暮らしも少しは良くなるもの」
「...まぁ、そうだけど」
アホらしい。
収入がどうだの、役が上がるだの、人と競いあって試験を受けるだなんて...くだらんな。
どうでもいい、そんな事。
そんな毎日がずっと続いている。
言われたから、傷付く訳でも苛立つ訳でもない。
そんな感情を出す立場じゃない事も分かってる。
いや、そんな感情すらこの場では湧きもしない。
波風は今は立てたくない。
笑...。
会いたい...。
泣いている自分の子を見ていると、笑が泣いている顔が浮かぶ。
俺が抱き締めたいのは笑...。
何もなく、ただ家族のためだけに働くだけの 日々。
全然楽しくない。
休みの日も、何処へ出掛ける訳もなく家の中で三人で居るだけ。
「流、半年前に受けた試験もう一度受けるんでしょ?」
「...まぁ、そうだけど」
「あれが受かれば、今より少し役も上がって収入も良くなるんでしょ?」
「...まぁ、そうだけど」
「真一さんが受かって、流が受からないなんて悔しいわ。次こそは絶対に受かってね。そうすれば、私たちの暮らしも少しは良くなるもの」
「...まぁ、そうだけど」
アホらしい。
収入がどうだの、役が上がるだの、人と競いあって試験を受けるだなんて...くだらんな。
どうでもいい、そんな事。