twin∞soul
19 ひとつの魂
「愛してるんだ...」

流は私をゆっくりとまた、ベッドへと押し倒した。

「流されて生きていくのは、もうこれっきりにする。俺は俺の意志を貫く...例え、反感やどんな代償を背負ってもだ...」

「そんに簡単に言っていいの?何不自由なく生きてる私みたいな女を選んでも?」

「この際だから何度でも言ってやる。この俺が、おまえじゃなきゃダメなんだと言ってるんだ」
「久しぶりに聞いた...」
「何が?」
「流の強気な言葉...」
「他には何を言ってもらいたい?」
「...」

流は優しく笑って私を見つめている。
もう、それだけでいいよ。
その自然に優しい笑顔が出来る、流で充分。

嬉しくてたまらない。

私で確かにこの人は変わった。
そう私自身が感じてる。

「何も言わないなら、そのまま黙ってろよ...」

えっ?

流は自分の口唇を、私の口唇に重ねた。

流は私の中にキスで埋もれていく。
いや、私が流のキスで埋もれていってるのかも。

流の温かい舌先が私の舌先を絡めていく。
私は流に身を委ねるように、全身の力を抜いた。

身体全体を互いに、深くゆっくりとねじらせながら静かに交わっていく。

まるで、あの無限大∞のマークのように。

一体化していく感じ。

私の魂が、流の魂の中に重なり合っていくのが分かる。

好き...愛してる...信じてる...。

どんな言葉なら今の気持ちは、あてはまる?

おさまらないくらいだよね。
もっともっと私たちは深いよね。

「流...」
「笑...」

友達よりも親しく、恋人よりも長く、夫婦よりも深い…。

気持ちよくて、私は感じてしまう。

エロス的な意味じゃなくて、身体という物体がなくなるような、軽くなってフワフワと空中を浮遊するような感覚。
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