twin∞soul
「私は何も考えてないで、バイトしてるわけじゃないの。あんたの言う、嘘臭い笑顔にだって理由はあるの。お金のため生活のため、人のため、自分のために精一杯毎日働いてるの!我慢してる事もあるし、あんたみたいに毒舌かまして、自分に正直に生きてりゃ、我慢なんて知らない感覚だろうけど。...頑張ってるんだから、横からふざけた事して、私の中に土足で入って来ないで!クビになったら一生涯恨んでやる!」

流は黙ったまま。

私は何だか、涙が出て止まらないでいた。

「あんただって、自分が仕事中に邪魔されたら嫌でしょ?私はあんたのヒマ潰しや、ストレス発散の、捌け口じゃないんだから!」

私はものじゃない。

たくさんの感情を、抑えられないでいる自分が、無理矢理抑えている。


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