twin∞soul
「俺もおまえの名前を知ってる。花屋でも働く花園 笑...だろ?」

「な、何で知ってるの!?やっぱり流は私のストーカー...恐ろしい」

「ハァ?アホか。おまえを花屋でも目撃しただけだ。自惚れるな」

うっ!

キスしたくせに余分な一言がキツいってば。

やっぱ、嫌な奴。

「失礼な!私は、どうしてフルネームで知ってるのかって事を知りたいの。気持ち悪いじゃないバカ」

「おまえ、もう少し言葉を選んで言えよ。ストレートに気持ち悪いとか、バカとか言うおまえが失礼だろ」

「あんたの失礼極まりない、毒々しい言葉の数々には負けるわ」

「勝負してるつもりないし」

「たいがい傷付くわ」

「知るか」

あぁっ!?

ムカツクーッ!

ほらほら、また平行線。

いつまでも、どこまでも平行線。

葛藤してる時の、自分の独り言みたい。

何それ、まるで自分が二人居るみたい。

自分が二人?!

私は流を、流し目で見る。

すると、流も同じ流し目で、私を見ている。

だから何で、そんな目で見るの?ってば。

「何だ、その目は?何で、そんな目で俺を見る?」

私はその言葉に驚いてしまった。

動揺を隠して、

「べ、別に...」

と答えた。
< 47 / 206 >

この作品をシェア

pagetop