twin∞soul
それ以上の直視は心臓が爆発しそう。

しばらくは俯いて、クールダウン。

やだ…。

同じ表情して、同じ事考えてた。

偶然?必然?奇然?

「笑の家は遠いのか?この辺りなのか?送ってやるから帰るぞ」

「自転車だから一人で平気...」

って、今私の名前を呼んだでしょ。

しかも、何の違和感もなく、私が返事をしてしまうくらいに、呼び捨てで。

あらら、胸がキュンキュンして痛い。

そこで、そんな反則行為は勘弁してよ。

「若い女を一人で帰して、何かあったら親が気の毒だからな」

「いいよ、私もう34だし」

「34?何の数字だ?」

「年令だってば、オッサン」

あれっ?

何故黙った?

「嘘だろ?こんなガキっぽい34歳がいるかよ。見た目も知能も...。俺と同じ年だとは思えん」

どういう意味だ。

「流が、オッサンくさいだけじゃないの」

そっか、同じ年だったんだぁ。

「キツいな...。色んな意味で」

信じられない、みたいな顔をしている。



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