twin∞soul
「心配してくれて有り難う。若い女性と思って、キスしたのに幻滅させて悪いわね、とっくに夜道に襲われても、冷静に対処できる年令なもんだから、一人で帰れるから大丈夫よ」

「...というより、襲われる率が少ない」

「あんたが言うな、あんたが!」

相変わらず、余分な毒を吐くなコイツは。

「分かった。じゃあ一人で帰れ」

そこは強引じゃなく、あっさりな訳ね。

ハァ~。

私は深く溜め息をつく。

「一人で平気なんだろ?」

「そうだよ、平気だよ」

聞き直さないでよ。

期待しちゃった気持ち、押さえてるんだから。

「じゃあな。余計な一言かもしれないが、気を付けて帰れよ」

余計な一言が余計だってば。

もぉ~。

「はいはい...」

大嫌いなのに大好きって思っちゃう。

変な男。
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