twin∞soul
私は、流の居たテーブルを片付けにいくと、真っ先にコースターに視線を向けた。

それを見ると、

「090...」

驚いて、心が大きく揺れた。

これは…この番号はまさしく…。

流の携帯電話の番号?!

流っ...、どうして?

私はとっさに流のいるレジを見つめると、もうそこには居なくて。

扉から外へと出ていく、流の後ろ姿だけを見ていた。

ギュッと激しく縮まる心臓に、そっと私は抑えるように手を当てた。

こんな事されたら、私の好きがもっと大きくなるじゃない。

それとも、これも流の嫌がらせ?

そうとう、揺れ動く...。

自分の中の気持ちが、ゴソッと違う方向へと進み始めていく。

こんなドキドキする嫌がらせに、私は素直に身体全体で応えていた。
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