Savior





「邪魔だね...。」


そう言って皐は鋭く尖った
無数の“クリスタル”をだし、警備員たちを襲った。


倒れていく警備員たち。

だが―


中心に立っていた女を境に

女より後ろの奴らは無傷だった。


「あらら...」

苦笑いをうかべながら困った顔をする皐。


すると....







『目的はなに?』




「「?!」」

2人は驚いた。

2人の近くには誰もいないはずなのに、耳元で声がしたのだ。


『宝石を取りにきたわけじゃないでしょ?データ?』


まただ....。


「聞いてどーする....」

司が、皐の距離でも聞こえるか聞こえないかというほどの
小さな声で呟いた。


『“風魔”はここの宝石なんかに興味はないでしょ?
何をする気?』




(話噛み合ってないし。)



そんなことを思いながら



「君の言うとうり、そんなものに興味はない。
でも、目的をあっさりと言ってしまうほど、俺らもバカじゃないょ。」




皐は笑顔で呟いた。







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