Savior
『目的の内容によっては、協力する....っていったら?』
「信憑性がないな....。君のファース、教えてくれるなら信じるかもね。
相手にファースを教えるということは
自分の手の内を明かすことに等しい。
....人によっては弱点をさらすことにもなる。
『....私のファースは“音波”。目的は?』
「「?!」」
2人は驚いた。躊躇なく、自分のファースをおしえたのだ。
2人にはそこまでする理由がわからなかった。
「わかった....。ある人を拐いにきた。
....拐いにというよりは、奪い返しに。」
皐はあきらめたように言った。
『協力する....。誰?』
「楓って言うんだけど....」
「なぜ協力する?」
ここで司が口をはさんだ。