愛のために生き、愛に殺された。
それでも目の前にいる男は顔色一つ変えずにアタシを見つめていて。


余計苛立った。



「何が一番だとか何が普通だとか何が不幸だとか………んなもんテメェに決められたかねぇんだよッ!


今、生きている?


アタシが生きてるってか?…笑わせんなよ!!とっくにアタシは死んで、再生して、もう二度と普通の【人間】として生きてくことなんかできねぇんだよッ!


この体に、生きてるも死んでるもねぇんだよ……っ、こんな腐った体が、愛されてるなんて吐き気しかしねぇよ…っ。


不幸?幸せ?


そんなもん知らねぇし、第一テメェは、アタシが何のために生きてるかも知らねぇだろ?!」



更にガラステーブルを蹴りながら、それもヒビが入っても蹴り続けて。


それでもダメだ。


壊したいんだ壊し足りない壊して壊して全部消してしまいたいのに嗚呼なんでお前ら人間はそうやって笑ってられるんだよ何も知らねぇくせになんで、なんで、なんでなんでなんでッ!

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