愛のために生き、愛に殺された。
「……お前に俺は不必要?」



思わずその距離にムッと顔をしかめると、また彼女は「あひゃひゃ」と笑って、地面をぽんぽんと叩いた。



「ユウも座りなってぇ。ここには『アタシとユウだけ』なんだからさ、二人でだらだら喋りまそ?」


「……あぁ」



完全に消された人間。


ミチルに気に入られないかぎり、誰も命は保障されない。


ああ、ミチルは『あの約束』を守るために行動しているのに。


俺は嬉しさのあまり口角を上げ、ミチルの隣に座った。

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