愛のために生き、愛に殺された。
「……『あの約束』、まだ時間かかりそうだけどさ。ユウは待っててくれる?」


「あたりまえ。むしろ、ミチルには無理してほしくないからな。ゆっくりとしたペースでもいいんだよ。


だって、俺らは死なない。死ねない体なんだからさ、ずっと、『消して』いけるんだよ」


「んー、そだね。でも、早くユウと二人だけの世界を創りたいからさ」


「………他の奴なんて、いないだろ?」


「あひゃひゃっ、まーねぇー。んでもさ、汚い生き物は排除しなきゃ、ユウの体に触れる奴等は、みーんな殺さなきゃ。アタシが狂っちゃう」



『あの約束』


俺とミチルが、憎悪と激愛を知ったあの日、初めてした約束。



『俺らは誰も信じない。俺はお前しか信じないし、お前も俺だけを信じろ。

ミチル、この汚れきった理不尽な世界を壊そう。そして、


二人だけの世界で生きよう』



狂った思考だと笑われてもいい。

恐れられてもいい。



ミチルがいるなら、なんだっていい。

どうでもいい。

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