クール王様と甘えん坊王妃
「大丈夫?僕が支えますから。」
「有難う....ございます......」
表情とは違って、優しい国王にドキドキしたり。
バレないように横からこっそり見ると、目があった。
わっ、どうしよう...
「顔になにかついてる?」
「いや、別に...なんでも.......ないです」
「ケーキ、入刀!」
司会者の言葉で会話が途切れた。
何もなかったかのように、刀をおろす。
その瞬間、シャッターを押す記者達。
カメラのほうに笑顔を向ける。
それからも、結婚式は長く続いた。
国王の両親へのご挨拶、それにインタビュー等、忙しいのには慣れてるはずなのに、しんどかった。