クール王様と甘えん坊王妃
結婚式も終わり、次の朝。
「......ふぁああ~..」
長い欠伸が続く。
そうだ、ホテルに泊まったんだった。
「朝食の準備は整っております。」
ふぇえええ!
神西さん!!
「...何でここに....」
「あっ、スペアキー持ってるので...」
「そうじゃなくって...何で入って来てるんですか?」
女の部屋に入ってくるなんてっ!
寝顔見られてたらどうしようっ!
「あぁ..朝食の準備を、と思いまして。」
「寝顔、見てない!?」
「ふふっ。病室でとっくに見ましたよ?」
あっ、自分で手握ってって言ったんだった。