クール王様と甘えん坊王妃
「美味しゅうございます...」
「完璧です、姫。」
「神西さんって、何者なの?」
それは前から気になっていたこと。
自分のこと、何も話さないから。
「.....突然ですね...」
少し複雑そうな顔をする。
聞いたらいけなかったかな.....
「すみません。聞かなかっ...」
「俺は、国王様、つまり栗花落龍之介の兄。皇族ってわけ。」
「オ、オ、オ、オレ!?」
神西さんが、オレ!?
「普通だろ.....、ただ言ってないだけで」
そうだよね、神西さんだって一応人間だし....
「一応って何だよ!」
「やばっ、口に出てたっ!」