クール王様と甘えん坊王妃
「何冗談言ってるんですかぁ~!もう!」
「冗談なんかじゃねーよ。俺が皇子だったらな.....。はぁ..」
「えっ....」
――――――『先日、昇龍がアメリカに来日しました!』
気を紛らわすために、テレビをつけた。
昇龍?誰それ.....
「おい、消せ!お願いだから消せ!」
「国王様!?神西さん!?」
えっ..?
ちょっとまって?....
「これは....その、っ」
「昇龍って、?」
戸惑う神西さんを、置き去りにするわけにはいかなかった。
昇龍のこと、知りたいんだもん。