クール王様と甘えん坊王妃
次の日。
「ではお世話になりました。」
「いやいや!お礼言うのは私ですよ。着いたら電話してくださいね」
神西さんには迷惑かけっぱなしだった。
「はい。姫、キミは永遠に俺の姫だから....」
そうやってまたあたしを抱きしめる。
「わたし・・・」
「偉くなりましたね。私、だなんて。」
「へっ?」
予想もしなかった返答。
そういえば、あたし、言葉遣いに気をつけることにしたの。
ちゃんと王妃として認めてほしいから。
「じゃあ..」
そう言って、家を出て行った。