DEATH MAIL -karen@death_mail.ne.jp-
それから30分後。

あたしは詩織の部屋の前でいる。

「詩織、奈緒だけど入るよ。」

そう言ってあたしが中に入ろうとすると、

「入ってこないで!!」

詩織が大声で叫ぶ。

「今入って来られたら私、奈緒を殺しちゃうかもしれない。」

詩織・・・。

「それに、私が死ぬところを奈緒に見られたくない・・・。」

あたしはどうする事も出来なかった。

ただその場でじっとしているしか出来なかった。
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