孤独な天使に愛の手を。


「お母さん!」



お母さんはロビーでコーヒーを飲んでいた。



「ミュウ〜、今日は見れて良かった。」



チュッと私のこめかみにキスを落とした。



お母さんはイギリス生まれで、スキンシップが多い。



少し恥ずかしくなって身をよじると、お母さんはクスッと笑って唇を放した。




「いつ帰ってきたの?」


「ついさっきよ。それよりも、早くお家へ帰らない?」



お母さんは外国へフラッと出掛けたと思ったら、いきなり帰ってきたりもする。



まぁ音信不通じゃないだけ、マシなんだけど…。




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