孤独な天使に愛の手を。
「やっぱり美味しい!最高!」
ひとしきり騒いだあと、妙に静かな結に視線を向けた。
「…結?どうしたの?」
「…なんでもない。ていうかクリスマスパーティーのドレス、あの明王寺夢に作って貰うんだろう?」
話をそらして誤魔化した結のことが気になったけど、質問に答えることにした。
「うん。話してみたらね、すごく優しいの!それに瞳の色がエメラルドグリーン!外国人の血が入っているのかな?」
「いや、明王寺家の直系の子供は瞳の色がエメラルドグリーンになるらしいぞ。」
「へぇ〜!そうなんだ!」
『ミュウ』
あの甘い声を思い出すと背筋がゾクッとする。
すごい破壊力だ…。
早く明王寺さんの作ったドレスが着たいな…。