孤独な天使に愛の手を。
「この女が西園寺心優…?」
綺麗な顔立ちに似合わない低い艶のある声でそう呟いた。
「こら、まずは自己紹介だろ?ごめん、こいつは俺の弟で、明王寺 花織(カオル)。」
「あ、弟さんですか?」
少し無愛想で冷たそう…。クールビューティーって言うのかな。
「そう。2才下の。」
ということは花織君は私よりは年上なんだ…。
「私も2才下の弟がいるんですよ〜。」
ここで何故か花織君が、つかつかと私の前に歩いてきて、ジーっと私の顔に穴が開くんじゃないかと言うほど凝視してきた。
というかこんなに輝いている人に見つめられると心臓がやばい。破裂しそう。
体に悪いよ〜。